対数不等式についてです

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対数不等式についてです

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写真の対数不等式の問題で、何故⑴ではそのままlogを外して普通の2次方程式として計算して、⑵では先ず底を2で統一した後、⑴見たく普通にlogを外さず、
右辺のlogを左辺に持ってきて対数の足し算(積)として計算するかが分かりません。

両方とも似たような式なのに、計算のやり方が異なるのはなぜでしょうか?またその見分け方も教えていただけると幸いです。

もしかして、logがついてないものが1つでもあれば、⑵みたいな計算をするのでしょうか?ご教授お願い致します。
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Re: 対数不等式についてです

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(1)log₄(x²-3x-10)=log₄(2x-4)
(2)log₂(x-2)<1+log₁/₂(x-4)

(1)は対数方程式、(2)は対数不等式です。
似ている訳がありません。
対数という点では同じでも、解く方針は異なります。

”(2つの)対数が等しい”って、どういうことでしょうか?
底が揃っているという前提で、真数が等しいことです。

だから、(1)はいきなり、真数の比較として、方程式に
持ち込めます。但し、真数は常に正でなくてはいけない
ので、”x²-3x-10>0,かつ,2x-4”を満たす
”x”だけが(1)の解になります。

”対数の大小の比較”も、基本的には同じです。
底を揃えるのも同じで、真数を比較するのも同じです。
しかし、真数の比較に持ち込むときに、揃えた底により、
不等号の向きが変わる場合があるんです。

底を”a”として、”a>1”ならそのままでいいのですが、
”0<a<1”ならば、不等号の向きを変えなくてはいけ
ません。底を何に揃えても構いませんが、不等号の向き
が変わるような底に揃える意味はあまりないので、(2)
では、底を”2”に揃えて解くのが無難なんです。

更に、その際、対数の形で表現されていない項(数字)を
対数の形に表現し直して、和なら真数の積、差なら真数の
商にして、真数の大小の比較に持ち込めるようにします。

言葉で書くと、上記のように長くなりますが、そうしない
と”方程式や不等式を解く”ということを実現出来ない以上、
嫌でもしておかなくてはならない、当然な処理なんです。

<おまけ>
一応、解いておきます。

(1)log₄(x²-3x-10)=log₄(2x-4)
真数は正より、”x²-3x-10>0,かつ,2x-4>0”
です。これらを解いて、x>5 ・・・①
両辺の真数を比較します。
x²-3x-10=2x-4
x²-5x-6=(x-6)(x+1)=0
よって、x=6,-1 ・・・②
”①かつ②”より、x=6

(2)log₂(x-2)<1+log₁/₂(x-4)
底を”2”に揃えます。
1=log₂2
log₁/₂(x-4)
={log₂(x-4)}/{log₂(1/2)}
={log₂(x-4)}/(log₂2⁻¹)
={log₂(x-4)}/(-log₂2)
={log₂(x-4)}/(-1)
=-log₂(x-4)
また、真数は正より、”x-2>0,かつ,x-4>0”です。
これらを解いて、x>4 ・・・①
よって、以下のようになります。
log₂(x-2)<-log₂(x-4)
log₂(x-2)+log₂(x-4)<0=log₂1
log₂{(x-2)(x-4)}<log₂1
”2>1”より、不等号の向きは変わりません。
(x-2)(x-4)<1
x²-6x+7=(x-3+√2)(x-3-√2)<0
よって、3-√2<x<3+√2 ・・・②
”①かつ②”より、4<x<3+√2
(1<3-√2<2,4<3+√2<5)

非常に長くなりました。
以上です・・・。
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